眠いです←いきなりかい
サイト弄ったはいいけど、カウンタつけるの忘れた(ノ∀`)ペチョン
柚華嬢から色々画像類預かってきたので別館更新もちょこちょこやるぞ~!
その前にアンソロも弄らねば…
柚華嬢が何か描いてくれないかな~と、彼女の家にPSPとコルダ3置いてきた(・ω・)
これでハマってくれると良いんだけどな~♪
さて、サイト関係やりつつ5月の本も考えねば…。
イチャコラしたのが書きたいかもしれない…スイーツ(笑)みたいなのww
続きは大律SSだお(・ω・)b
[3回]
≪春眠暁を覚えず≫
春の陽気というものは、不思議と人の眠りを誘うものだ。
穏やか日差しと、心地よい春風。擦れる草たちが奏でる静かな子守唄。
それは時として、部活の鬼と呼ばれる人物にさえ優しくあやしてしまうものらしい。
「…律?」
日差しが暖かいからと、打ち合わせも兼ねて誘った昼食。
程よく暖められた春風と、柔らかな日差し。それから満腹感も手伝ってか。
傍らで楽譜に視線を落とす律の目が、何度も危うげに瞬き、今にも閉じてしまいそうだ。
落ちそうになる瞳を必死に開いては、手元の楽譜と睨めっこを繰り返す。
時折軽く頭を振っている様子からすると、必死に眠気と戦っているようだ。
「次の小節だが…、ここはもう少し…強弱をはっきり…」
眠りに落ちかけている声はどこかぼやけていて、いつもの彼らしい歯切れの良さがない。
それでもなんとか部長としての仕事をこなそうとしているのは、部を預かる者の責任感からなのか。
あぁでも…、今にも寝てしまいそうだな…
「ねぇ、律。提案なんだけど…」
「うん、なんだ…どこか気になるとこ、でも…」
「違う違う。律のことだよ」
「……うん?」
「打ちあわせは後にして、今は少し寝たらどうだい?これじゃさすがに効率が悪いだろ」
「あ…すまない。今、顔を洗って…」
「いいから、ほら」
顔を洗いに、と立ち上がろうとする律を制して、その腕を引き寄せる。
眠りに落ちかていている身体はあまり力が入っておらず、引き寄せた勢いに任せ、律はそのままこちらの腕の中へ落ちてきた。
すぐに離れようと動く身体を軽く制して、そっと髪に触れる。
「頑張り屋なところは律の長所だと思うけど、今位休んでも誰も文句は言わないと思うけど?」
「…だが」
「それにそんなに眠かったらできる仕事もできないだろ?…一眠りしてから、またやろう。な?」
そう言って優しく髪を撫でて、休むことを渋る律の意思を宥める。
撫でていた手が心地よかったのか、律はそれ以上何も云わずに、そっと身体の力を抜いた。
「起きたら…打ちあわせの続きを…」
「うん…」
「それから、夏の大会までの…予定を立てない、と…」
「うん…」
次第に言葉も眠気に負けて、舌ったらずな発音へ変わっていく。
ゆっくりと、眠りの中へ、律の意識が沈んでいくのを感じる。
「このままじゃ寝づらいだろうから、ここに横になって…。俺の太もも、枕にしていいから」
そっと律の眼鏡を外し、その身体を優しく横たえる。
殆どの意識が微睡んでいるようで、律は特に抵抗も見せず、大人しくこちらの指示に従った。
眠りやすいに、太ももの位置に律の頭を持ってくる。
こちら側を向いた状態で、横寝の体勢にさせる。
律の瞳はまだうっすら開いているが、もうすぐにも閉じてしまいそうだ。
さらに眠りへ誘うように、深い蒼色の髪を優しく撫でていく。
「おやすみ、律…ずっと傍にいるから、安心して寝ていいよ」
「………んぅ……」
ふと、律がとても心地よさそうに、柔らかに微笑んだ気がした。
けどそれは一瞬で、次の瞬間には瞳は完全に閉じ、代わりに穏やか寝息が聞こえてくる。
普段の彼からは想像もつかない、穏やかで無邪気な寝顔。
いつもピンと張り詰めた、決然した空気はどこへやら。
器用なように見えて実は不器用で、言葉足らずで、うまく自身の内面が表現ができない律。
本当は人一倍周りのことを思っているから、常に気を張っている状態でいることが多いだろう。
今位、肩の力を抜いたって、罰は当たらないはずだ。
「俺の傍にいるとき位は…ね?」
こうして大人しく眠ってくれるということは、それだけ心を許してくれているということ。
なら、そんな彼の為に最上の休息を与えてやりたい、と思う。
彼の心が、一人で疲れてしまわないように…。
「おやすみ、律…」
すやすやと眠る律の額にそっと口づけて、彼の眠りがどこまでも穏やかであることを心から願った。
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大地の膝枕で眠る律が書きたかっただけ(ノ∀`)
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