だんだん自分の中の大律が固定しつつありますこるばんは(*´∀`*)vv
馴染んでくれば妄想もしやすくなるってもんだww
…その前にサイト改装(遠い目)
あと別館の通販用にも色々弄らねば…
色々描きたいものが増えててんてこ舞いですwwwいや嬉しい悲鳴ともいうかww
金王もまだ色々あるんだよなぁ…(*´∀`*)ウフフ
コルダのことがしゅきだからっ!!!!(盛大に舞い上がり中)
続きはまたまた大律SS
[5回]
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「律、これ」
部活終わりに、打ち合わせも兼ねて、菩提樹寮にある律の部屋へとやってきた。
といっても、打ち合わせ…というのは半分は口実でしかない。
律の部屋でふたりきりになる為の、ね。
とりあえず、一通りの打ち合わせが終わり、律は一息つくため…と麦茶を用意し始めた。
その間に、俺は今後の課題について纏めたレポートを手際良く片づける。
それらを鞄に仕舞い、同時に持ってきていた紙袋を取り出した。
それをこちらへ麦茶を持ってきた律に差し出す。
「…これは?」
「この前見かけた店で良さそうなシャツを見つけてね。律の為に買っておいたんだ」
「俺に…?」
「あぁ。そろそろ季節も変わる頃だし、軽く着られる春ものが必要かと思ってさ」
麦茶を受け取り、代わりに紙袋を手渡す。
律の分の麦茶も預かって、ベッドサイドへと置いた。
受け取った律はしばらく紙袋を眺めて、少し困ったような笑みをこちらへ向けた。
「いつもすまない…」
「いいよ。俺が好きで買ってきているんだし」
「俺は、こういうものに疎いから…正直、助かっている。ありがとう」
「どういたしまして」
開けてみたら…と軽く促すと、律は軽く頷いて、封を開けた。
そっと中に入れられた服を取り出し、すぐに気に入ったのか、律の表情がふわりと綻んだ。
「いい色だな…。俺の好きな色だ」
「だろうなと思ったんだ。気に入ってもらえたかい?」
「あぁ…。着るのが楽しみだ」
こうして律に服を贈ることは今に始まったことじゃない。
きっかけは初めてふたりで出かけたときのことまで遡る。
部活の買い出しにふたりで休日に出かけることになったときのことだ。
部の買い出しとはいえ、その後横浜を案内してやる約束になっていた。
普通に考えれば、休日で観光…もとい遊ぶ予定なのだから私服で来るだろうと思っていた。
ところが、律はなぜかいつもの通り制服姿。さすがの俺も驚いた。
当人曰く「部活の買い出しなのだから」ということらしい。
俺は勿論私服だったし、そのまま横浜を巡るわけにもいかず。
仕方がないので近場の店で適当に服を身繕い、律に着せることにした。
それからなんとなく気になって、律の私服を見せてもらうことになり。
ヴァイオリン以外のことに疎い彼らしく、そこには制服と必要最低限の衣服しか入っていなかった。
さすがにこれはまずいと、それ以来こうして彼に服を贈っている。
「…ところで、これの代金は」
「いいよ。大した値段じゃないから」
「しかし…」
「それじゃ、律がそれを着て、今度俺とふたりで出かけくれる…というのはどう?」
「それだけでいいのか?」
「あぁ、俺はそれで十分だよ」
「…そうか」
口ではそう言っているも、まだ納得がいかなそうな表情を見せる律に、思わず苦笑い。
本当に大したものではないのだから、気にしなくてもいいのにな。
このプレゼントだって、律と出かける為の口実作りでしかないのだから。
学校で毎日会っていても、学科が違うからずっと傍にいられるわけじゃない。
部活の時間と、寮の門限時間までの僅かな間だけ。
どうせなら、一日中彼を独占したい。そんな幼い独占欲を満たす為のプレゼント。
俺の選んだ服を着た律が、俺の選んだデートコースでコロコロと表情を変えながら、ずっと傍にいる。
そんな幸福な時間が手に入るのだから、洋服の一枚や二枚、安いものだ。
「その代わり、出かけて良かったと思わせるようにするから、楽しみに待っていてくれよ」
「あぁ…この服を着て、おまえと出かける日を楽しみにしている」
いつもは無情表に近い律の顔が、柔らかくこちらへ微笑んでいる。
その表情が自分だけに向けられる優越感。
あまりの嬉しさに、こちらの表情まで綻びそうになる。
必死にニヤけそうになる表情を抑えて、いつもどおりの笑みを返した。
「あ…汚れてしまわないように、今は仕舞っておかないといけないな」
そういうとすっと律は立ち上がり、クローゼットへと歩いていく。
その背中はなんとなく浮かれているように見えるのは、俺の気のせいではないと思いたい。
微かに見える横顔も、どことなく嬉しそうだ。
(まぁでも…本当は服を贈る意味には、もうひとつあるんだけどね…)
”好きな相手に自分好みの服を贈る"
これに隠された本当の意味を、きっと律は知らない…。俺から教えるつもりもないし。
一緒に出かけるというのも、本当は真意の上澄みでしかない。
それに…
その意味を理解したころにはもう、何もかも手遅れになっているだろうから…ね。
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好きな相手に衣服を贈る=脱がせたいという意味
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