空色図鑑 忍者ブログ

空色図鑑

行き当たりばったりすぎて常に道を迷っている

2024.11│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

オクトーバー!!

安心の月記だった。・゚・(ノ∀`)・゚・。

ヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ `Д´)ノゲシッ

すみませんすみませんww

えと、無事空色は申し込みました―!!締め切り前日にやってないこと思い出したとか内緒です(`・ω・´)
新刊は今のところ二冊。大律と金王。テイストは真逆な感じです。
大律はほのぼのドタバタラブコメっぽい限りなくギャグテイストです。安心安全の大律オチ。
今回は星奏メンツ総出演。響也が若干不憫。しょうがないんだ、あの学院メンツ内で常識的突っ込みできるのは彼しか…(ノ∀`)ペチョン

金王はモノクロシリアス系。色味が無い感じ。退廃的というか…でもR18予定。
表紙はいつも通り、海原みすみちゃんにお願いしております!!
大律の方はゲストも呼んでるよ!!

金王は甘いかシリアスか極端だな!!いやどっちもだけど!!
前回エロイチャだったからな…。今回も限りなく甘い、でもシリアス(・ω・)
がんばむ(`・ω・´)

拍手[0回]

PR

九月!!

結局あまり日記書けなかったー\(^o^)/
夏は駄目だな。暑さでダレてしまうww
近況についてはまたおいおい書きますね^^

サイトの更新ねーいい加減しないとだよねー(笑)
書きたいものはいっぱいあるの!!ただ全部長いんだよー!!
書き始めたらしばらくその話にかかりきりになってしまうから、どれも始められない感じww
話を纏める才能とかどっかに売ってないですかね??

主に今は裏更新したいので、そんな話ばかり考えているわけですが。
でも大律じゃないんです金王なんです(*´∀`*)テヘ
ちょっと一年書けなかったから色々溜まってしまって…www
その辺をがんばって書いていこうかなと思ってます(・ω・)ノ

オフ活動についてですが、個人の方は空色と冬コミで一旦区切りをつける予定です。
活動しないってわけじゃないんだけど、ちょっと頑張りつかれてしまったので、小休止いれようかと。また気が向いたら本書くと思います。萌えはありますもの!!そんときはそんとき^^
やりたいときにやるのが同人だと思っているので(*´∀`*)

最近はツイッタにいっぱなしになっているので、またちょこちょここちらに顔出すようにしますです^^

拍手[0回]

大律追加したよー

久しぶりに小説うpりました。そんな長くないです。SSなので。
元々ブログに書こうと思っていたのだけど、意外と長くなってしまって(笑)
少しでも楽しんで頂けると幸いです_(._.)_

あとで裏頁の方も色々弄りますー。
それは出来たらまたお知らせしまする(*´∀`*)

拍手[0回]

あんけーと

すっかり月記気味な紫苑さんです\(生きてる)/
いやぁ…暑くて暑くてあつk(ry
今年は幸い夏バテはしてないんですが、妄想力を暑さに奪われ気味です
たまにSS書いて、完成せずぐったりなことが多いですねぇ^^;
イヤ~マイッタマイッタ

そんなことよりも、唐突にアンケート始めました\(^o^)/
前にちょっと書いた金王再録本についてです。再録予定は以下の通り

【~Ti Amo~】 【emporte】【千年の雪】
【禁じられた遊び】 【Scherzando】 【水中花】


あれ、意外とない…?ww
禁じられた遊びとemporteはどうしようかな…オフ本なのですよねコレ(・ω・;)
オフ入れたら100頁越えるかな?でも好きな人は全部持ってますしねぇ…う~ん;;
オフ本はもれなくR指定…おふorz

つまり、一冊にまとまったものが欲しいか否かという話ですハイ。
勿論書きおろしも入れる予定で、一冊でもお持ちの方には値引きも考えております^^

自分の作品をまとめてみたいという半分自己満なのでね^^
お気軽な気持ちでお答え頂けるとうれしいです_(._.)_ペコッ

こんな長く同じジャンルで居続けること自体が奇跡なんだよーい
あとは公式がやる気だしてくれたらなー3の続編マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

拍手[2回]

ハグの日

「律、今日はハグの日だよ」

突然そう言ってきた彼に、いつかのことを思い出したのは言うまでもなく。

「…おまえはどうしてそういう情報ばかり知っているんだ?」
「え?普通だよ」
「以前、キスの日のときも同じようなことを言われた覚えがあるのだが?」
「あれ?覚えてたんだ」

そう言っておかしそうに笑う大地に、思わずため息を零した。
以前も「キスの日」だと突然言い出し、キスを強請られた。
強請った割には結局、強引にされたわけだが。
今日もこの流れではまた同じことになるような気がする。

「まぁ、いいじゃない。それに今日はハグの日だからっ」
「わかった」
「え?」

大地が言葉を言い終えるより早くその傍らに近づき、正面から彼の首へ腕を回した。
そのままぎゅっと抱きしめると、シャツ越しに大地の体温が伝わってくる。
エアコンの効いた部屋にいるせいか、冷えた身体にはその体温が心地いい。

「り、律?」
「おまえが抱き締めろと言ったんだぞ?」
「言ったけど、まさか律からしてくれるとは思わなかったよ」

前回は大地に先手を打たれてしまったから、今度は先に動くことにした。
決してこうした触れ合いがイヤなわけではない。大地と触れ合うのは好きだと思う。
わざわざ理由をつける必要も、本当はないと彼もわかっているはずだ。
けれど、こうして強請れるのも嫌ではない。

「おれから触れたのが不満か?」
「まさか…」

耳元に笑い声が聞こえてくる。そして、大地の長い腕が背中へと回された。
さらにぎゅっと身体を密着させるように、強く引き寄せられる。

「うれしいよ、律」
「っ…」

そう甘く蕩けそう声で囁く大地に、触れ合って得た熱は違う熱さが頬に灯る。
それが少しだけ恥ずかしく感じ、少しだけ顔を逸らした。
しかし僅かにはねた心音で、きっと彼にはばれているのだろう。
”かわいい…”と甘く囁きながら、嬉しそうに髪を撫でている。
僅かに悔しさも感じたが、撫でる手の心地良さに流すことにした。

ハグにしても、キスにしても。
そういった理由をつけて強請る彼の方が、かわいいと思ったことは
今だけは内緒にしておこう。

******************************
ハグの日記念^^

拍手[1回]

ムギ――――(゚∀゚)―――チャ!!!!!!!

暑が夏い!!!!

うっかりすっかりご無沙汰でした紫苑です(`・ω・´)
気が付いたら6月がログアウトして7月がログインしてましたよナッテコッタイ\(^o^)/
おかしいなぁ…6月中に色々やることがあったはずが(律の誕生日とかね)
オフラインがひと段落して、コスの方もちょっとひと段落したので気が抜けてましたw
いやはや…もう少しがんばらないとな(・ω・;)

そんなうっかりものな紫苑さん、うっかり金色デイズ申込忘れた\(^o^)/
そしたら一次で満了とのことで参加できなっ…/(^o^)\アッー
なんかこれ前回もやったなぁ…(笑)
ラヴコレに出ようかと一瞬思ったんですが、いっそ空色までオフ休んでしまおうかと考え中。
シティ出てもいいんですが、去年からちょっとがんばりすぎたのでねぇ…
だって大律くるまで年2~3回しか本出してなかったんだよ私!!
それが去年なんてアンソロ含めて8冊分ェ^p^
金王含めたら10冊分…うんちょっと…さすがに前のペースに戻りたい。・゚・(ノ∀`)・゚・。
その代わり一冊を濃度高いものに…していけたらいいな(希望)
暑い時はもう一個の趣味もぬるっとした感じなので、オンで小説書こう..._〆(゚▽゚*)

あともう一個。日記に書こうとして忘れてたものなんですが。
ピクシブに小説投稿し始めました~。といってもサイトの再録が主ですが。
それで、昔出した3白虎本の小説をあちらへ掲載しました~。
再録も考えたんですが、同時期に書いていた他の原稿が前のPCから出したはずなんですがどうも見つからなくて、もういいや\(^o^)/ってなった次第wwや、だって他に出してた本って天白虎メイド本だしww
多少修正はしてますが、文自体はほぼ当時のままです。直し出すとキりがないんでやめたw
ついでに大律のブログログもあっちにうpしてあります~。
ブログ横のリンク集に支部へのリンク貼ったので良ければご活用ください(`・ω・´)
今度からオフ本出す時は支部にサンプルうpとかできたらいいな!!
(いつもギリギリすぎてサンプルどころじゃない件)

あとまだ悩んでるのが金王コピ本を再録するかどうか…。
まだ再録する程でもないか~と思いつつ、妄想LOVER以前のコピ本は一冊もないんですよね~。でもどうせ再録出すなら書きおろしとかつけたいし…まだそんな時期でもないかな(・ω・)?
う~んう~ん…でも全部持ってたら必要ないかな…。だったら書きおろし別にした方がいいのかな~
オフ休むっていった瞬間からこれ悩んでるとかどういうことだ\(^o^)/

相変わらずまとまりのない日記ですが、最後にご報告ー!
ありがたいことに秋に出した大律本「Another Sky」が完売しました―!!ありがたい。・゚・(ノ∀`)・゚・。
あと同じイベントで出した第二弾大律アンソロも残すところラスト一冊となりましたー!!
印刷所から届いた箱のでかさ(一冊が厚かったので)に「え?こんな売れる?売れるのこれ(゚д゚;)」と青ざめたのも今は良い思い出ですw
ちなみに第一弾も残りわずか。うおおおお長かったあああああ。・゚・(ノ∀`)・゚・。

思えば一年前…
ほぼ見切り発車で始めた第一弾大律アンソロから怒涛の3カ月を乗り越えて出した第二弾アンソロ。
本気で出るのコレ!?となったりもしましたが、沢山の方に手に取って頂けて良かったです!!
色んな事が同時進行だったんで(王崎アンソロもあったし)、パー\(^o^)/ーンとなったことは一度や二度じゃないし、本気で逃げ出そうとしたこともぶっちゃけあった!!何回も!!(暴露)
でもなんとか乗り越えて、本になったときは感無量でしたねぇ…。がんばった自分!!(自画自賛)

大律スキ―さんが少しでも増えたらいいなと始めたことなので、本当に増えてくれてたらうれしいなと^^表には出てこなくても、いてくれるだけで良いのデス!!出てきてくれたらもっと嬉しいけど!!(笑)
でもサークルは相変わらず少ないのはなんでなん。・゚・(ノ∀`)・゚・。

そんな7月初めの日記..._〆(゚▽゚*)

拍手[0回]

ぷぎゅあああ

今更ララの特典CD聞きました(`・ω・´)
実は買ってた。うん、王崎がいるって聞いて(CDにね)
ちみっこ神南はちみっこでも神南でした(笑)

CD感想ね(*´∀`*)

なんだあの可愛い生き物はああああ!!!!

惚れてまうやろおおおおおおおおお!!!


…あ、もう惚れてたわ( ̄∀ ̄)←

思わずタイトルのような奇声発したがな。萌えすぎた人間って変な声出すのね(笑)
久しぶりに聞いた信武たんの声はホント可愛くて可愛くて可愛くて×∞

中の人が声のキーあがってるせいもあるんだろうけど、幼さ増したように聞こえるの私だけ?
えぇまぁ盛大に王崎に夢見ちゃってるのは否めませんが(゚д゚)ノ

いやぁ・・・本気で可愛かった…。あんな可愛かったっけっと思う位可愛かったわぁ…
王崎の照れ声マジパネェっす…早く嫁にこい_ノ乙(、ン、)_

拍手[0回]

普通の日記だよ

最近ふらっとブログ来て小噺書いて逃走してたので今日は普通に書きます(笑)
いやこれといって変わった日常送っているわけでもなくて書くことが…( ̄∀ ̄)
あ、コスプレとかして遊んでる位かな?詳細はあっちのブログを見て下され^^

大律萌えるな~マジたまらんわ~(*´Д`)ハァハァ ってなってるのは日常茶飯事ですv
金王も萌え萌えしてるよ~。大律が初々しいカップルとするなら、こっちはもはや夫婦なので(あくまで脳内話)あえて絡めずとも、自然と寄り添ってる感じなのですよ(´∀`*)
でも多分付き合い始めがぎこちないのは金王の方かな…。大人だけに色々引け目があったり。
大律の方はその点、感情に正直なので多分人目を盗んでキスする位普通にやってそうなイメージ。それこそカーテンの中に引き寄せてキスとかね^^

そうカーテンね…その方が可愛いはずよね…

なんで私トイレに連れ込む妄想してたんだろ(゚∀゚)

いやそれもありですけどwwでもさすがに律が嫌がると思うぞ…w
高校生らしいイチャつき方…学生時代が遠すぎてわからんわい(゚д゚)!!←
登下校一緒にするとか?その為に朝早く寮にくる大地。チャリ通学だとおいしいのに(゚∀゚)!!
後ろに律を乗せて、夕焼け染まる街の中を走るとか(二人乗りは法的にアカンけど)、ふらっと立ち寄った公園でベンチ座りながら他愛ない話をしたり…。あ、バイクでもいいな(*´∀`)
電車でちょっと遠い場所まで行って、一緒に帰ってくる構図とか可愛いな…v

ハッ(゚д゚)!!

つ ま り 

金王じゃ思いつかなかった構図ができるのか(゚∀゚)!!今気付いた!!←
金王だと今度車でデートとかになるけど、書いてるのは全部金やんの家でだしな。
王崎家訪問とか書きたいけどまだ詰めてなかったわ(・ω・;) 
金澤家見取り図とか脳内にはあるけど、完全に妄想だし(公式に出てないからね)
一回全部纏めなきゃ自分が混乱する…wいやもうしてますが(*´∀`*)←
わたし、がんばる(`・ω・´)

続きは拍手レスです。
今年になって頂いた分のですが、返事が遅くなってすいません_(._.)_

拍手[0回]

雨の日

「うぅ…」

その日は珍しく、大地が一人呻いていた。

「どうした、大地?どこか具合でも悪いのか?」

部室の机に突っ伏したまま、呻いている姿を見れば誰でも気になってしまう。
こちらの声に気付いた大地は、また珍しく酷く落ち込んだ表情をこちらへ向けた。
こちらの姿を見るやいなや、「律ぅ…」とまた情けない声で大地が発する。
今日は随分と珍しい光景ばかり見ているな。

「どうした?やはりどこか具合が…」
「具合は悪くないよ。一応医者の卵だし、その辺は大丈夫」
「そうか。なら一体…?」
「ちょっと聞いてくれないか?」

机に両ひじをつき、組んだ手を顎を乗せたまま、盛大なため息を零す。
具合が悪くないのなら、一体何があったというのだろう。

「今日雨だろ」
「そうだな。梅雨に入ったと朝テレビで言っていた」
「そう梅雨…俺の一番苦手な季節なんだ」
「なぜだ?確かに雨が降っていると何かと不便ではあるが・・・」
「不便もなにも、支障ばかりだよ」

そう言ってまた大地が溜息を零す。
確かに雨が降っていると外出するにも手間がかかり、不便ではある。
特に弦楽器は湿気は大敵だから、この時期はメンテナンスも気が抜けない。
だが、こんなにまで落ち込むほどのものだろうか…?まだよくわからない

「何がそんなに困るんだ?」
「あぁそうか…律は平気そうだもんな」
「…何がだ?」

言葉の意味が分からず首を傾げていると、また大きなため息が聞こえてくる。

「俺の髪、癖っ毛だろ?」
「そうだな」
「これでも色々セットしたりしているんだけど、雨の日はそれがままならない。
それが嫌なんだっ!」
「…え?髪?」

大地から聞こえた意外な答えに、思わず目を丸くしてしまう。

「そう髪!雨の日はいくらセットしてもうまくいかなくてさ…。すごい落ち込むんだ」
「…今まで呻いていたのは、髪型のせいでなのか?」
「そうだよ。これでも気にしてるんだ。別にこの癖っ毛は嫌いじゃないんだけど、こういうときはホント困る。今日はうまくセットできたかな~と思うと、すぐに乱れちゃうしさ」

余程嫌なのか、くしゃりと自分の髪をかきながらまた大地が溜息をついた。
身なりを気にするのは良いことだと思う。傍で見ていても、きちんと整っている方が気持ちがいい。
しかし、大地が気にするほど普段と髪型が違うのかと聞かれると、こちらからわからない。
だが当人からすると、とても大きな問題であることは良く理解できた。

「そんなに気にする必要はないんじゃないか?俺には違いがわからない」
「えぇ…そうかな。でもなんか、格好がつかないというか」
「そうだろうか?」

自身の髪を掻き毟る大地の手を止めさせ、そっと下ろさせる。
こんなことをしていたら、本当に乱れてしまいそうだ。
代わりにその髪へそっと手を伸ばし、少し乱れてしまった髪を優しく手櫛をかけた。
ふわりとカーブした髪が、するりと指の合間から逃げていく。

「どんな髪型であっても、大地が大地であることには変わりない」
「…そうだけどさ」
「それに、俺はこの髪が好きだよ。ふわふわと柔らかくて、どこか暖かい。おまえらしい髪だ、大地」
「律…」

確かに癖づいているが、決して指に絡まることはない。
きちんと手入れがされているせいか、こうして触れていて心地が良い。
彼の嫌う癖は、寧ろふわふわとした柔らかく感じられて、とても大地らしくて思えた。
そうして撫でているうちにもっと触れたくなって、その髪をそっと腕の中へ抱き寄せた。
髪に頬を寄せると、その柔らかな感触が少しくすぐったく感じられた。

「え、ちょっ…律?」
「俺はこの髪が好きだよ…だから、あまり嫌わないでやってくれないか?」
「…律がそう言うなら」

そう言って聞こえてきたため息は、先ほどとは違い安堵を含んだものだった。
そのまま大地の腕がするりと背中へ回り、甘えるように身体を寄せてきたので、あやす様にまた髪を撫でた。
髪型ひとつでここまで取り乱してしまうなんて、少しだけ大地が可愛いと思えた。

どんな髪型であっても、大地が大地であることには変わりはない。
大地が大地であるなら、それだけで十分。

拍手[0回]

キスの日

「律、知ってる?今日はキスの日なんだよ」

突然、大地がそんなことを言いだした。

「…キスの日?」
「そう。今日は日本で初めてキスシーンのある映画が放映された日だから、”キスの日”なんだって」
「よく知ってるな」
「まぁね」

どこか嬉しそうに微笑みながら、隣に座っていた大地がぐっとこちらへと近づいてくる。
近づいた大地の頬笑みが、夕焼けに染まってより柔らかな印象を受けた。
放課後の部室には、他には誰もいない。

「だから…」
「だから?」

大地の唇に、意地悪げな微笑んでいる。
この笑みは、良く知っている。何かを企んでいるときの見せるものだ。
笑みに視線を奪われている間に、大地の指がこちらの唇へと伸ばされる。

「キスしよう、律」

言葉と同時に長い指が唇に触れ、つぅ…と誘うように撫でていく。
一瞬、感触と言葉の意味がすぐ飲み込めず、思わず茫然としてしまう。
だがそれもすぐに飲み込め、代わりに呆れのため息で答えた。

「前置きが長い」
「そう?でも嘘はいってないよ。それに不意にすると、律は怒るじゃないか」
「不意にされるのは心臓に悪いと言っただけだ」
「だから、こうやって許可取ってるんだけど?」
「聞けばよいというものでもないだろう。それに大地、ここは部室だ」
「でも、誰もいないよ。今は律とふたりっきり。何か問題はあるかい?」
「しかし…」
「俺は律とキスがしたい。今したいんだ」

いつの間にか、唇に触れていた手が肩を掴まれていて逃げられなくなっている。
更に大地がこちらへ身体を寄せて、吐息が感じられる距離に顔を近づけた。
真っ直ぐにこちらを見つめる碧の瞳に、思わず一瞬息が止まる。

「キスしよう、律」
「大地っ…」
「目、閉じて?」

口元は笑っているのに、その眼差しには決して逃げることはできない。
大地に触れられている部分が酷く熱い。鼓動が高まっていくのが止められない。
さらに近づいてくる体温と眼差しに耐えきれず、言われるまま目を閉じた。
ふぅ…と吐息が唇にかかって、僅かに身体が震えた。

「…律、可愛い」

その反応に大地が笑ったような気がして、何か言いかえそうかとした。
しかし言葉より先に大地の唇が重ねられて、それも叶わなかった。

最初はそっと触れ合わせるだけのキス。一度僅かに離し、角度を変えてもう一度キス。
時間にしては僅かの間だったのかもしれないが、そのときはとても長く感じられた。
唇から伝わる体温が心地よくて、もう少し触れていたいと思っていたからそう感じたのかもしれない。

キスを終えて開けた視線の先には、大地が完全に頬を緩ませて満面の笑みを浮かべていた。
本当は少し文句を言いたい気持ちもあったのだが、そんな笑みを見えては言えるはずもなく。仕方がない、と微笑んで返すしかなかった。

偶にはこんな日があっても、悪くないのかもしれない。

拍手[3回]

■応援中








■写メ日記
■管理人
HN:
水城紫苑
HP:
性別:
女性
職業:
ヲタク
趣味:
妄想
自己紹介:
自分の好みが激変しすぎて絶賛迷子中
■カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
■バーコード