冬コミの申込書を書いてます・・・・・。
自分のPNといいサークル名といい、住所といい・・・・書きづらい!!!(笑)
そもそも手書きって苦手なんですよ~。すんごいクセ字なんですもん~。
一応、全部書きあがったんですが・・・・・・・・あぁ~・・・ホントに申し込むのか私?(え)
まだ一応時間はあるから・・・ちょっと悩んでおきます。いや、出す気はあるんだけど・・・さ。
・・・う~ん・・・
一時は暑さが引いたかなぁ~~?とか思ったのに・・・まだ暑かったorz
ついでにまた、お腹壊した~~><;
でも、げ・・・原稿・・・・
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[0回]
この気持ちは、始めてはいけない・・・。
始まってしまったら・・・いつか終りが来てしまうから。
「…金澤先生?」
ふいに、触れてしまった肌。微かに絡む、ふたりの指。
「あ・・・いや、指・・・大丈夫か?」
紙を弄っている際、ふいに王崎が顔を歪ませた。
『…っ』
『・・・王崎?』
紙で指を切ったのかと気になって、思わずその手を取ってしまった。
・・・触れてはいけないと、禁じていたはずの・・・その肌に。
「はい・・・大丈夫です。摩擦熱に少し、びっくりしただけですから」
見たところ、血が出ている様子はなかった。微かに赤くなっている部分があるだけ。
大丈夫だと笑って、王崎は自分の手を引き戻そうとする。
引かれる力に任せて、指を離そうとするが・・・うまく抜くことができない。
・・・触れてはいけない。これ以上、触れてはいけない。
気持ちが一度走り始めたら、もうとめる事ができないのだから・・・。
始めてしまったら、いつか終りがきてしまう・・・。終りを来させないためには、始めてはいけない。
ずっと、その傍にいるためには・・・始めては、気付かれてはいけないのに・・・。
「あの・・・ホントにもう、大丈夫ですから・・・」
少し、戸惑いを含んだ声。微かに染まる、朱色の頬。
・・・頼むから、そういう顔をしないでくれ。勘違い・・・しそうになる。
「・・・嫌か?」
「え?」
「・・・あぁ、いや・・・普通、嫌だよな?・・・男に手を、掴まれたままなんて・・・」
離さなくてはいけないと・・・わかっているはずなのに・・・。
ふいに交わされた体温に、肌に・・・。
押さえ込んだはずの気持ちがふいに溢れかけ、その指を捕らえたまま、離す事ができない。
駄目だ・・・駄目なんだ・・・こいつだけは・・・。
「・・・いえ、嫌ではありませんよ?」
「え・・・?」
微かにだけに触れていたはずの指が、ふいにこちらへ絡み寄る。
絡まり寄る白く長い指と、伝わる淡い体温。触れ合う場所が、焼けるように温度をあげていく。
「金澤先生になら、嫌ではありません・・・」
声と共に交わる、ふたつの視線。琥珀色の瞳の向こうに、呆然とした自分が写りこむ。
そのまま、吸い込まれてしまいそうなほど透明な琥珀。耳の奥が酷くうるさい・・・。
「・・・好き、ですから・・・先生の、こと・・・」
声と共に、ふいに視線が反らされた。
微かにうかがえる肌は朱に染まり、こちらを写していた琥珀は伏せられ、表情は見えない。
「・・・なっ・・・にっ・・・」
今・・・こいつは、なんていった?・・・好き、だと・・・
「おまえ・・・大人を、からかうなよ・・・・」
・・・駄目だ、駄目なんだ・・・
「好きったって、友達として~とか、そんなん・・・だろ?」
・・・こいつだけは、駄目なんだ・・・
「男同士で・・・そんな・・・」
始めてしまったら、思いは終焉へを走り始めてしまう。
そうなる前に、この思いは始めてはいけない。
「・・・好きになるとか・・・あるはず、ないだろ・・・」
強く、息を呑む音が、聞こえる。・・・傷つけた、か。
溢れる思いが、喉までに押しよせて、この呼吸を止める。
口にして、消えてしまう位なら・・・いっそ、この喉を絞め続ければいい。
痛みも苦痛も、あえて受けよう・・・。
だから、どうか・・・この思いが始まって・・・しまいませんように。
「先生は・・・おれが、嫌い・・ですか?」
ぐっと、声が震えるのを耐えるように・・・声が紡がれる。
絡められた指が、悔しげに力強く握られ・・・締め付ける。
・・・嫌いになれたら、どんだけいいか・・・
「・・・俺はもう、誰も好きになったりしない・・・」
ふいに、指が切られる。繋いでいたはずの指が、彼から振りほどかれたのだ。
こちらを見上げる視線は、深い悲しみを溶かしていて。
そこに写る俺の顔は表情はなく・・・、なくしてしまった指を捜すように、虚ろだった。
好きだよ・・・誰よりも、おまえが。
愛してる・・・ずっと。
だから、この指を繋いではいけない。俺に、囚われてはいけない。
愛しているから・・・どうか・・・
俺の傍から・・・逃げてくれ・・・
気持ちが始まってしまう前に・・・。
終焉を迎える前に・・・どうか・・・
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