「そういえば、携帯のゲームで先生のシナリオ配信始まりましたね」
「あぁそうだな…ってお前さん、やってたのか?」
「はい。先生の話ができるって聞いたので。これで毎日金澤先生に会えますね」
「俺と毎日会ってるだろー」
「それはそれ、これはこれです」
「なんだそりゃ」
「先生の登場シーンカッコ良かったですよ。ナンパから助けてくれて。ドキドキしちゃいました」
「ふーん…」
「…あれ?先生、拗ねてます?」
「別に。携帯の方の俺と遊ぶのが忙しんだろ。ほれ、遊んでていいぞ」
「やっぱり拗ねてる」
「拗ねてないっての」
「もうしょうがないな。…えい(ぎゅっ)」
「そんなんじゃ誤魔化されんぞー」
「やれやれ…。先生、いくら毎日会えると言っても、携帯の中の先生はみんなの先生じゃないですか」
「だからなんだよ」
「あっちの金澤先生も好きだけど、おれが好きなのは紘人さんなんですから」
「…同じだろ」
「違います。向こうの先生はこんな風に拗ねたりしてくれないもの。おれが好きなのは、携帯にヤキモチ妬いちゃってる方の紘人さんだから」
「…うるせぇ」
「かわいい…」
「…なら、俺と一緒にいるときくらい、そっちの俺に会いに行くなよ」
「そんな暇ないですよ。こっちの紘人さんを愛してあげるのに忙しいですから」
「ほぉ…、じゃあたっぷり愛してもらうとするかな」
「いいですよ…。拗ねさせちゃった分、甘やかしてあげますから」
***
「…ところでお前さんのシナリオはまだなのか?」
「そうみたいですね。いつになるのかな?…始まったらやるつもりですか?」
「そりゃな。俺だけやらないのは不公平だろ?」
「…そうですけど」
「なんだ、面白くないのか?」
「それは…少しありますけど」
「妬かせた罰だ。それに、おまえさんも言ったろ?」
「はい?」
「こっちの王崎はみんなの頼れる先輩の方の王崎なんだろ?でもこっちの信武は、俺だけのものだもんな?」
「…言い返されちゃった」
「そういうことだ」
(モバイルコルダの金やん萌えるよねっていう話だよ(゚д゚))
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