[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
突発ですがお題やります~。(いきなりだな)(更新ができないんだ!)
金王のみかもしれんし、他のCPがはいるかもしれませんが、それは管理人次第(こら)
=お題一覧=
【バ カップルな二人のお題】
01. 何度も言わせる惚れ台詞
02. 栄養補給の手段は…
03. 痛い所はキスで消毒
04. 1ミリの隙間も空けたくなくて
05. 口移しなんて当たり前?
配布元=恋したくなるお題=
ちなみに順番もバラバラ(汗)思いついたときに書いていきます^^;
=============================================
『03. 痛い所はキスで消毒』
「ぷっ!」
久々にやってきた恋人の開口一番のセリフは、耐え切れないとばかりの笑い声だった。
「・・・おまえさんなぁ、人を顔見た瞬間笑うのは失礼だと思わんか?」
「す、すみません・・・でも、だって・・・」
必死に声を殺して笑う王崎に、わざと不機嫌そうに溜息をついてやる。
笑われる原因は確かに思い当たるが、いきなりはいくらなんでも酷くないか?
それに気付いたのか、彼は必死に笑いを堪え、そして・・・今度は困ったように笑ってみせた。
「あの・・・どうしたんですか、その顔」
彼が笑う気持ちもわからなくはない。
久々にあった恋人の顔に青痣が浮かんでいれば誰だって驚くさ。
それがまさに「漫画で出てきそうな」青タンであれば、なおのこと・・・。
「火原にだなぁ、バスケボールを顔面に食らわされたんだよ」
「あらら・・・」
パンダの目のようになった右目をさすりながら、今日で何度目かの溜息を落とす。
「それだけじゃないぞ?階段から落ちるわ棚から物は落ちてくるわ、今日は散々だ」
見てみろ、といわんばかりに袖を捲ってやれば、複数の痣に一瞬王崎の笑顔が歪む。
だがそれはすぐにまた笑みにかわり、そっと痣の上を暖かな手が触れた。
「ついていない日、だったみたいですねぇ・・・」
「あぁ、誰かさんには会った瞬間笑われたしな?」
「・・・ごめんなさい」
少し申し訳無さそうにこちらを見下げる王崎に、その髪をクシャリと撫でてやる。
別に怒っているわけじゃない。ついていない自分に、多少苛立ちを感じてるだけなのだから。
「しっかし、いつになったら消えるかね~この痣。男前の顔が台無しだな」
「そのままでもカッコイイですよ。ボクサーみたいで」
「・・・おまえそれフォローになってないぞ?」
あ~あと再度溜息。それに王崎も困ったように笑った。
腕は隠せるにしても、目は難しい。眼帯でもするべきだろうか。そんな思いが脳裏を過ぎる。
「じゃぁ・・・早く治るおまじない・・・」
腕に触れていた手をそのままに、王崎はそれだけ言うと、ちょっと背伸びをする。
そして空いている方の手でこちらの顔を引き寄せ、瞳の周りに柔らかな感触が触れた。
「お、おい・・・」
驚いて顔を引こうとしたが、掴まれているから動けず。
そのまま王崎の唇は痣を優しく撫でるように触れていく。ゆっくりと、慰めるように。
触れられる場所から、不思議と痛みが引いていくようにさえ感じる。
「…笑った詫びか?」
「ううんっ・・・消毒のつもり」
最後にこめかみへ音を立てて口付けると、彼の消毒は終わった。
「これで早く治りますよ」
「ははっ・・・そりゃどうも。じゃ、ついでにこっちも頼むわ」
そう彼が触れている腕を持ち上げれば、いいですよ、とにこりと微笑んで、彼流の消毒が始まった。痣のひとつひとつに柔らかな口付けが施されていく。
(こいつにとっちゃ、傷を舐める行為のつもりなのだろうなぁ・・・)
さすがに、誰にでもやっているわけではないだろう。恋人の特権とでも言うべきか。
「なぁ・・・信武?」
最後の痣に触れ終えた彼を名で呼んで、その顔を上げさせる。
「こういうことするのは、俺だけにしろよ・・・?」
たくさんの消毒に、微かに色味の増した唇をそっと指で撫でて。
消毒の礼にと、今度はこちらから口付けた。
悪い事が起きた分だけ、良いこともあるものだ。
=======================================
ホントは拍手用だったとか内緒です←
原稿やってきまぁ~す。